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洋書家、装飾家、紋章デザイナーとさまざまな顔を持つカリグラファー
YAYO(ヤヨ)。どの作品も文字というよりはまるで絵画のようだ。
誰しもが一度は目にしたことがあるものだが、
みじかなものというよりはどこか特別なものである意識が高いのでは?
そんな西洋文化を彼女は日常を彩る親しみやすい芸術として
皆に届け、体験させてくれる伝道人である。

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CALLIGRAPHER YAYO ヤヨ
YAYO BLOG
3月生まれ(だから弥生) 女子中高大出身 0型 うお座
兄弟構成:2人姉妹の長女(自他共に認めるシスコンです…)
1999年より、スイス人カリグラファー MURIEL GAGGINI氏 に師事。
文字の歴史にのっとった数多くの書法に加え、
様々な伝統的写本装飾の技術や紋章作成をマスター。
2003年: カリグラファーとしてお仕事を受け始める
2008年: 工房名を「カリグラフィー工房 ボッテガ・ヤヨ」に変更
2010年: 独立と同時に、「カリグラフィー教室 モジ・アカデミア」設立
2011年: ネットショップ「キレイモジ工房」設立
2012年: 銀座6丁目に工房移転。工房・教室・常設展示ギャラリーを統合。
【製作のご依頼】BOTTEGA YAYO HP
お取り扱いウエディングアイテム(・ウェルカムボード・結婚証明書・席札・ロゴデザイン・メニューベース・席次表ベース ほか)
【レッスンのご依頼】MOJI ACADEMIA HP
「ウェルカムボードを自力で作りたい!」という方向けのプライベートレッスンも行っています。 数回かけて一緒にオリジナルのデザインし、必要な文字を書く練習をし、完成させます。

- Q1.子供の頃の夢は?
- お菓子研究家。
パティシエではなく、世界のお菓子文化を研究し紹介する人になりたいと本気で思っていました。
今でも自身を、アーティストタイプと言うより研究者タイプなのかも?と思っています。。 - Q2.カリグラファーになったキッカケは?
- カリグラフィーそのものは、始めはただの趣味で、仕事にするつもりはありませんでした。
「一生ものの趣味が欲しい」と思い、あれこれ試した中のひとつでした。
ある程度学び終えても、何十年と続ける中で自分なりの味が出せるようになる、そんな趣味が欲しいと思っていました。
自分の手で作り出す喜びを知り、奥深い文字の魅力に触れ、すっかり夢中になってしまいました。
外国の文化ではありますが、この伝統を伝える人が必要。
ならば私が、と思いました。
もう1つ理由があります。
始めた当時は、大手通信会社の法人営業部で営業マンをしていましたし、
定年退職まで勤め上げるのだと思っていました。
でも、女性のキャリアは、結婚・出産・介護などの他にも、
様々な要因で一時途切れることが多いんだなぁとも感じていました。
今はそれでも復帰する方の多い時代ですが、旧体質の企業に勤めていた当時の私には、
1年・2年の休職がとても長く感じました。
「自分で仕事量を調節しながら続けられる仕事をしたい」→「手に職が欲しい」と考えて、
いくつか取組んでいた趣味の中から「これ」と選んだのがカリグラフィーの世界です。 - Q3.カリグラフィーの魅力について語ってください
- 文字はキレイですよ。ただただキレイです。
文字は、人間の生活に最も密着した芸術の1つです。
今となっては芸術と認識されないほどに身近なものですが、
文字に思いを乗せた古の人々は実用性と同時に美しさを求めました。
文字があればこそ、歴史も文化も伝わって来ています。
文字の世界に触れることは、2000年以上脈々と受け継がれてきた、人の思いを知ることに繋がります。
今まで目にも入らなかったことに興味も持ち、感動を覚える機会がうんと増えます。
よろこびを感じる機会が増えるということは、人生が豊かになるってことだと私は思います。
日本人は、普段から文字を丁寧に書くことや、書く文字に気持ちを込めることの意義を知っています。
これは、世界中で当たり前のことではありません。
アルファベットを美しく丁寧に書く芸術であるカリグラフィーは、日本人に向いていると思います。 - Q4.尊敬するカリグラファー or 好きなカリグラフィーの作品は誰(何)ですか?
- 恩師 MURIEL GAGGINI先生
作品、知識量、情熱、その全てを誰よりも尊敬し感謝しています。 - Q5.最近のマイブームは?
- 大きく膨らんだ柔らかいお煎餅とスクワット
- Q6.今一番欲しいものは?
- 勤勉な性格。行動がのろいもので・・・。
- Q7.カリグラファーになってよかったことは?
- 基本的にはフルオーダーで承っていますので、ご希望をカウンセリングした上でデザインを決める形になります。
お客様方から“こだわりオーダーポイント”を伺う中で、多くの人生を垣間見せていただいてきました。
中には「えーーっ?」というオーダーもありますが、そこにこそ強い思いがつまっています。
カリグラファーはただの文字書きですが、人生で記念したい大切な出来事に立ち会えるお仕事でもあります。
思いは言葉に乗り、その言葉は文字として残すことができます。
出産、結婚、引越し、昇進、お誕生日や卒業。
喜びのときに、思い出していただけるのは嬉しいことです。
1アルファベットでも、長い長い詩や物語でも、文字として残したい思いを託していただけるのは幸せです。
制作に大変時間がかかりますので、お待ちいただくのは心苦しいですが、
作っている間中お客様の気持ちに寄り添う歓びを与えられたような気分です。
また、今は生徒もいますので、知らなかったことに触れて輝く生徒達の瞳を見るのは何よりの歓びです。
ずっとこうして、作品で、教室で、文字に触れることの歓びを伝えていけたらいいなと思っています。